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自転車・旅 2009

奥尻島:2009.7.5〜7.6/自転車:Panasonic Traincle 6500-remodeled

行程概要拡大地図 広域地図

■1日目:7月5日(日)
江差発第一便のフェリーで奥尻島へ、
島を時計回りでほぼ一周し、夕刻奥尻港に戻る。
走行距離:53.5km

■2日目:7月6日(月)
奥尻港と島の北端の稲穂岬を往復。
走行距離:23km

12:30発のフェリーで瀬棚へ、バスに乗り継ぎ札幌へ。

流政之の「北追岬」を訪ねる旅が、ようやく実現!

流政之のオフィシャルサイトはこちら



1日目:7月5日(日)

前日、

関西空港12:35〜14:15函館空港、空港バスでJR函館駅へ、
函館16:10発のJRで江差18:42着、江差泊。

 

江差港6:45発のフェリーに乗る。
奥尻港が見えてきた!
山の斜面に白く見える標識が奥尻港の目印。

奥尻港9:05着!
江差港からの所要時間は2時間20分。

うにまる君がお出迎え!

早速、島の南端の青苗目指して、時計回りに走り出す。
標識に、青苗まで16kmとある。

何と!街灯の笠まで「うに」!

赤石漁港かな・・・。
イカ釣り船だ!

旨そう!

奇岩が見えてくる!

鍋釣岩だ!
「奥尻島のシンボル的な岩」とガイドブックにある。

鍋の取っ手(つる)に似ているのが名前の由来とか・・・。

海鵜がそっぽを向いている!

松江漁港辺りだろうか・・・、

防波堤が築かれている。

南西沖地震の時の津波の高さに築かれているらしい!

島の南端、青苗岬へと進むと、
黒いUFOのような物体が!

反対側に回り込んで大階段を上ると、
「時空翔」と名づけられた黒御影石のモニュメントだった!

1993年7月12日に起こった北海道南西沖地震の慰霊碑で、
石碑のくぼみは震源地を向いている。
7月12日に正面に立って海を望むと、
くぼみの中に沈む夕日を見ることができるのだって!

直ぐそばに「奥尻島津波館」があったので入る。

青苗から、奥尻空港の脇を抜けて島の西側を北上。

牛が・・・。

青空に碧い海。

これもなかなかの岩というか島というか・・・。

「無縁島」だ!
南西沖地震の際、
津波痕跡高さ23.3mを記録した地点とある。

青空に碧い海が続く。

これは「モッ立岩」

これは・・・。

これは「神威岩」と「カブト岩」!?多分・・・。

1やっと「北追岬」の入口に到着。

とうとうやって来ました!
流政之の「北追岬」です。

「北追岬」
1981年の作品で、1993年の南西沖地震で打撃を受け、
1996年に大きくなって生まれ変わった!

第二次世界大戦後国後島を追われ
奥尻島の神威脇に移住した人々の
「望郷の想い」 を表現している。
流政之の言葉によれば、
「人に見せるでなく海に見せる形、
それは北へ帰れる日を信じ待つ親子、たたずむ姿。」

この高台から神威脇漁港が見える。

「北追岬」の遠望。
手前に見えるのは 「はぐれ鳥」

 

「はぐれ鳥」1984のオリジナルはブルー。

「よくきたさ」1966

「島へっちょ」2001

「神威流」1987

奥の高台に「回天が原」が見える。

ここから右方向、西に突き出した岬の方へ行くと

「恋のつぎめ」1994

更にその先、岬の先端には

「サキモリ」1994

南方向を見ると、高台に「回天が原」が見えるので行ってみる。

「回天が原」1987

そこから北を、
神威脇漁港方向を遠望する。

流作品と別れを告げ、
神威脇漁港を過ぎてしばらく行くと、
「屏風立岩」が!

島の北側の海岸線は切り立っているため、

道路は海岸線から内陸部へ、
島を横断することになる。
いよいよ上りの始まりだ!

ところどころで海に向かって視界が開ける。
透きとおる青い海が印象的。

奇岩が!

上りが続く。

遠くに青い海が!

またも奇岩が!

どうやら上りも終わり、平地走行に。

遠くに見えるのは航空自衛隊基地の施設らしい。

島北端の稲穂岬へ行く道から脇道にそれて、
一気に奥尻港へ抜ける道はとんでもない急坂で16%の表示!
自転車では到底上れない勾配です。

夕刻、奥尻港近くの宿に到着、
今日の走行距離は53.5kmでした。

2日目:7月6日(月)

9時ごろに宿を出発し奥尻港に寄ってみる。
9:35発江差港行のフェリーが停泊している。

12:30発せたな行のフェーリーに乗るまでの時間を使って、
島の北端の稲穂岬にある「賽の河原」まで往復することに。

島は朝〜午前中はなんとなく靄っぽいものなのかな・・・、

昨日もそうだったな・・・、なんて思いつつ、
海岸線沿いの道を北に向かう。

先ほどまで停泊していたフェリーが江差に向けて出航だ!。

途中で「宮津弁天宮」に出くわすが、

帰路に寄ることにして通過。

はるか彼方に見えるのは北海道の本島。

この道は絶壁沿いの箇所が多い。

奥尻港から10kmと少々かな・・・。
どうやら「賽の河原」らしき風景が見えてくる。

木の標識に「霊場賽の河原」とある。

これだ!

公衆トイレがあり、
中央の「多目的トイレ」を使ったところ、
何とウォシュレットがあり感激!

帰路、せたなからのフェリーが!
あれに乗ることになるのです。

工事中の脇を通過。

こういうのを造っているのだ。
アースアンカーだらけの絶壁。

「宮津弁天宮」が見えてきて、
あの向こうが奥尻港だから、
12時ごろには戻れるな、と一安心する。

右側を道路が上って行っているのだが、

海岸沿いの道を通って近づくことに。

こちらが正面だった。
それはそう!
手前の宮津漁港の人たちのお社なのだもの・・・。

中段まで自転車を運び上げ、

そこから急な階段を登って、

弁天宮にお参りをし、

その後、

奥尻港までは10分から15分で着けるな・・・ と思いながら、

急な階段を自転車抱えて道路へ戻り走り出したら、

何だか変! 前輪の空気が減っている!

ひょっとしてパンク!

パンクの修理をしていたのでは時間が足りなくなる!
ちょっとどころかすごく慌てる!

でも、空気の抜け方がゆっくりなので、

空気を一杯にして5分ほど全速で走り、

それを二度繰り返して・・・、

無事フェリー乗り場に到着しました。

近くのコンビニで昼食を買い、

12時30分に出航、

「宮津弁天宮」が見えます。

工事中の絶壁も、

「賽の河原」です。

パンクの修理を始めますが、
パンクの箇所がなかなか見つかりません。
空気を一杯にしてしばらくここを離れ、

甲板にでると、
はるか彼方に陸が見えてきます。

船室に戻ったらタイヤはまたしぼんでいて、
探しに探してようやく見つけたのは本当に小さな黒点、
どうやら「うに」の棘のようでした。

風力発電のプロペラが一杯見えてきました。
もう直ぐせたな、瀬棚です。

14時15分せたな港に到着!
奥尻に行く人、帰る人で一杯です。

瀬棚のシンボル、三本杉岩が見えます。

14時50分発札幌行きのバスより一足早く、

14時45分発奥尻行きのフェリーが出航、

バスは先ず国道230号線で、
北海道南部の渡島半島を横断し東側の内浦湾側に、
しばらく北上すると分岐点に到達、

国道5号線へと分岐すると倶知安・小樽方面へ、

国道230号線をそのまま辿ると、

洞爺湖畔・中山峠を経て、
19時20分に札幌大通バスセンターに到着しました。