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自転車・旅 2020

熊野三山:2020.11.11〜13/自転車:Panasonic Traincle 6500-remodeled

◆熊野三山を巡る3日間


■11月11日(水) 電車とバスで十津川温泉まで行き泊
■11月12日(木) 熊野本宮大社・速玉大社を拝観、新宮泊
■11月13日(金) 熊野那智大社・青岸渡寺・那智滝を拝観
           JRと近鉄を乗り継ぎ帰宅


1日目は午後スタ―トでもっぱら移動
2日目は曇天も、熊野本宮大社拝観中は晴だった!
3日目は悲観的な天気予報が外れ、 陽光の下で
     那智滝を拝観できたのは幸運でした!

1日目:11月11日(水)

自転車で自宅から東へ3qほど、
近鉄京都線平城駅へ
平城12:50発〜大和八木13:19着

近鉄大和八木駅は、
近鉄橿原線と近鉄大阪線が交差する駅
駅の南側のバス・タクシー乗り場

バス乗り場は「1番」と「2番」の二つあり、

新宮行きは「2番」乗り場から発車

最終便の13:38が来た!

バスに揺られて4時間半ほどで、
十津川温泉へは午後6時過ぎに到着の予定!

発射直後の社内・・・お客さんはちらほら・・・

いつしか川沿いの道に・・・




曇天のせいもあってか、
紅葉はあまりキレイではない・・・
この川は十津川の上流の天ノ川で、
ここはまだ奈良県五条市

奈良県十津川村に入ると十津川と名を変え、
和歌山県に入ると熊野川となって、
太平洋に流れ込む
古い橋、新しい橋、工事中の橋が交錯している
珍しい形状の斜張橋!
その橋を渡る
大規模な土木工事は
グラフィックデザインの様!
これも斜張橋!?

曇天下の鈍く疎らな紅葉・・・

イチョウ

もみじ

アッ!谷瀬の吊り橋だ!!
バスの車窓からシャッターを切るも、
一瞬遅れる!
谷瀬の吊り橋の近くにある「上野地」に16:40到着
17:00出発まで20分の休憩があり

谷瀬の吊り橋を見に行く

下に見えるのはキャンプ場の宿泊施設

20代半ばと、後年・・・いつだったか思い出せないけど、
過去に2度渡ったことがある!

全長_298m/高さ_54m/1954年竣工

バスに戻る

上野地17:00
   ↓
十津川温泉18:04
   ↓
本宮大社前18:58
   ↓
新宮駅20:22

先はまだ長い!

お客もぼくだけ・・・

日もどっぷり暮れて
十津川温泉バス停に着く10分ほど前に
今戸トンネルという名のトンネルがあった!
十津川温泉バス停に18:04着、下車

今夜の宿は温泉街から
真っ暗な道を650m走った先

旅館平谷荘【2食付き】\12,500_予約時決済すみ

★観光地で一人で泊まれる宿を見つけるのはむつかしい!
楽天トラベルなどのwebサイトで探すのだが、
高級になればなるほど、二人以上の設定ばかり・・・

2日目:11月12日(木)

この日は、 十津川温泉から
熊野本宮大社と熊野速玉大社拝観して、
新宮市内泊
先ず、
十津川温泉平谷荘を9時少し前に出発
ほぼ平坦〜少し下りの川沿いの道を走って
11:30熊野本宮大社に到着_走行距離≒16q

次に、
熊野本宮大社を午後1時過ぎに出発
相変わらずほぼ平坦〜少し下りの川沿いの道を走って
午後4時ごろ熊野速玉神社に到着_走行距離≒35q
露天風呂があると聞いていたので、
朝食後に行く

宿の玄関を出た別棟にあった!
眼下に十津川のダム湖が見える
いい湯加減で快適!
上流に十津川温泉の旅館群が見える
旅館群から離れたここ平谷荘は、
川沿いの道に接して立っている
街道沿いの宿の風情・・・

この写真は_8:57撮影
左方向へ

国道168号線は和歌山県の新宮へ至る

ここはまだ奈良県
十津川に支流の上湯川が合流する
その根元に赤いアーチ橋が架かっている
アーチ橋に到着
アーチ橋から上流を見る

ズーッと奥が十津川温泉の旅館群で、
左手前が泊った平谷荘など数軒の宿
ア−チ橋を渡ると、
支流の上湯川の右岸沿いに小路が・・・
熊野参詣道小辺路の入口だ!

距離は10.6q、上り下りそれぞれ900m
石畳や木の階段があると書かれているが、
ぼくの自転車だと行けそうなので、
改めて計画したい!

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つづくりも
はてなし坂や
五月雨

向井去来の句碑があった!

調べて分かったのだが、ここは
果無山の登山口柳本橋のたもと
なのだ!

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ここはまだ十津川

ダム湖なので流れていない

遥か遠くまで続く

湖面が美しい!
衆議院議員_田野瀬さんのポスター
お父さんの良太郎さんの代から、
お名前はよく知っている!

ここは奈良3区
桜井市辺りから南側で、
面積は奈良県の7〜8割あるのでは・・・

因みに高市早苗さんは奈良2区で、
ぼくの住んでいる奈良1区は小林茂樹さんです!
おっ!トンネル!!

狭くて暗くて怖かったけれど、
車と出会わず助かった!

赤いアーチ橋から5〜6q下流に、見えた!

これがダム湖の正体_二津野ダム

その辺りでトンネルを2つ通過し

その先を見ると・・・すごーい!

くねくね曲がる旧道に沿って新道が造られつつある!

旧道はクネクネ

そのまま進むと

新道が横に見え
上に迫り
やがて、開通箇所に接続されているので
その新道を進んで振り返ると、
ちょっと痛々しいな!

緑色に顔料混入コンクリートなんてどうかな・・・
進行方向を見下ろすと、
下の方に旧道が見える

旧道を行くべきだったかな!?
と思いつつも、まあいいか・・・
と思っていたらトンネルが現れて、
それがとんでもないトンネルで、
自転車の走行レーンもなければ、
照明すら無く、

すれ違う車を写真に収める余裕もなく、
1000m程をやっとのことで通過してよく見ると、
反対車線に狭い歩道が設けられてはいたものの、
これでは歩行者も懐中電灯無しでは歩けない!

これが2004年に造られたとは驚いてしまう!

4〜50年前のものならいざ知らず・・・
こんなに新しいのに・・・

いつしかここは和歌山県なのだ!
という訳で新道と別れを告げて旧道へ!

新道は大胆に空中を飛んで
対岸の横っ腹を突き抜けている!
のんびり旧道を進むと
これは面白い!
何もこんなに接近して設置しなくてもよいものを!

看板の支柱をカーブさせて、
電柱の位置と調整はしているのね・・・

更に曲げて支柱の手前に!
という訳には行かなかったのかな!?
電話ボックスに空中権とかがあるのかも・・・
新道が見えて、
あの下をくぐってぐるりと右回り
新道と合流した後、
川の右岸を走るともう直ぐ熊野本宮大社!
着きました!

何と、着いた頃から晴れてきました!!
北東から南西に走る道から、
Uターンするように北に向かって参道あります

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参道の正面から北方向を見ます

鳥居をくぐった左の茂みに自転車を駐輪し

参道を直進すると大階段があり、
大階段を上りきると、
更のちょこちょこ階段があり、
ようやく拝殿前のお庭に着くと、
お参りの仕方の案内板がありました

実は撮影禁止のサインを見てしまったので、
ちょっと内緒で一枚だけ取りましたが、
サインにはほとんど誰も気が付かないみたいで、
写真をバチバチ撮っていました!

パンフレットの
左上に五神のお参りの順序が
左下には、熊野川からここに移られた経緯が書かれています

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パンフレットの写真が気に入りましたので、
ここに転載します

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かつて熊野本宮大社が
熊野川に鎮座していた時の様子です

ここを大斎原(おおゆのはら)といい、
今は日本一の大鳥居がそびえたっています

解説板です

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国道を渡って熊野川の方へ・・・
大斎原(おおゆのはら)へ来ました!

日本一の大鳥居が眩しい・・・高さ34m

参道は北から南へ

鳥居をくぐると森に入ることになります

熊野坐神社 旧社(大斎原)水害前の絵図

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杜に入ると参道はやや右(西)に振り、
一段高くなった熊野本宮旧社地 大斎原 に着きます
ここの軸線は【東北東⇔西南西】に傾いています
これは、南側を流れる川の流れと並行です

静謐なこの感じが好き!

中に石灯篭がちらほら
大斎原の反対側(西南西側9の入口です
この後川川の土手に上り
大斎原の森を見ながら、
コンビニで買ったおにぎりとビールで昼食!
森を通って西側に出ると、
こちら側・・・こくどう168号線沿いにも
入口の鳥居がありました

この頃、午後1時過ぎ
熊野本宮神社付近の航空写真です

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参拝を済ませたためか、この頃から曇天に・・・
熊野那智大社のある新宮を目指します
熊野速玉大社まで34q!
平坦〜下りなので3時間くらいかな・・・
トンネルが現れましたが
今度は自転車レーンがありました

でもトンネルの中で、
横を高速の車に走られるのって、
ちょっと怖いです。

勿論前後のランプは点滅させていますが・・・
済んだと思ったらもう一つ
ここで車と自転車が並んでいるのを想像してみてください!
これも前出の怖いトンネルと同じ2003年!
同じ頃なのに変ですね・・・
こういうところもありました!
前方に奇岩が見えます

これは奇木!?

トンネル内歩行者自転車注意!

これでは、自転車は車道を走らざるを得ませんね!

これは1974年竣工だから納得。
古いのはみんなこんなものです。。。

川の水量が増えたみたいです

今度のトンネルは
2008年竣工で、
自転車レーンも照明もあり

でも概して和歌山県のトンネルは、
ぼくが経験した他府県のものよりは良くないです

ナビによれば、ローソンの角を右折です!

途中で下校中の生徒さんに教えてもらって、
午後4時少し前に着きました!

熊野本宮大社からは3時間ほどかかりました。
この頃、ちょっとパラつきだしたかな・・・

鳥居をくぐり参道を行くと

参道の右側に八咫烏神社がありました
更に参道を進み 、
ちょっと右に曲がって直進すると
参道が少し右へ迂回しているので、
何かな?と見ると
立派な大木が!
御神木 梛(なぎ)の木です!

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神門をくぐって中に入りました
お馴染みの標識です!
拝殿の後方右側が速玉宮です
速玉宮は拝殿の真後ろにあります

拝殿で、二礼二拍一礼

これを購入しました

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不思議なものがあるので

何だろうと思ったら

さざれ石でした

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神門を出て
入口の鳥居の方へ
宿に入ったのは午後5時ごろ

泊ったのは、新宮ホテルニューパレス
2食付き¥10,010

部屋も広く、大浴場もあり、いい宿でした

3日目:11月13日(金)

この日は3日目、
いよいよ那智山です!
新宮市内のホテルから自転車でJR那智駅まで

そこからバスで那智山へ上りました
これが泊まった新宮ニューパレスホテル
ホテルを出たのは8時過ぎで、
しばらく街中を走り・・・

因みに紫のラインは、
昨夕の熊野那智大社経由ホテルまでの経路です

神倉神社を見落としたのが悔やまれます!
そのうち海岸に出て
途中でトンネルに遭遇
でもこれなら文句なしです!

右側の歩道を走って通過
二つ目のトンネルが見えたところで、
直進せずに左折して脇道へ
細いトンネルを
恐る恐る抜けると
車がいっぱい駐車していて
海を見ると
サーフィンぐしていました!
9時20分過ぎに那智駅へ到着

ホテルからの走行距離≒13q

これからしばらくして、何と晴天になりました!
建物の壁には・・・

熊野那智
世界遺産情報センター

那智駅交流センター
丹敷の湯

とありまして、
インフォメーション、売店、温泉が入っていました
9:53発那智山行きのバスが来ました
山に近づくにつれて、
坂が急になって行きます

那智滝が見えました!

終点の那智山バス停で下車_10:11着

熊野那智大社へは、
延々と階段を上らなければならないのですが、
社務所へ通じる有料の道を見つけたので、
自転車を押して上ることにしました
きつい坂上りを、
時々紅葉が慰めてくれます
スキー場のゲレンデ並みの急坂・・・

最後の急坂を、
クロネコヤマトのトラックが
追い抜いて行きました

社務所の駐車場へたどり着きました

このmapの左端のM字が急坂で、
赤の★が現在地です

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那智滝が遠望できます

社務所の方に「自転車はタダでいい」といってもらい、
自転車を鎖止めして参道の方へ

参道の最後の階段を上り

鳥居をくぐって本殿前庭へ

巫女さんの衣装がキレイ!

軸線にやや傾いて本殿があり
その左傍らに八咫烏がいました
これを購入しました

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御神木の楠
見事な巨木です
右手の門をくぐると
青岸渡寺です
seiganntojiga
この本堂は、
1580年に豊臣秀吉が秀長に命じて
再建させたもの
元は大社と渡り廊下でつながっていたのが、
明治政府の神仏分離令で切り離されたのだそうです
この辺りでつながっていたのかな・・・

どんな風に繋がっていたのか興味津々です
境内の右端の方へ行くと
北の方角に三重塔と、
その遥か向こうに那智滝が見えました
望遠レンズで引き寄せてみます
お寺から階段を下って北へ
三重塔は大階段の上に立っています


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大階段を上って
塔の中に入ると
エレヴェーターが待ち受けていました
最上階は金網がぐるりと巻かれていて、
那智滝の方向に穴があけられ、

そこからだとちゃんと見えるという訳です!

この三重塔の主体構造は鉄筋コンクリート造ですが、
屋根の軒裏の組み物は木造です

階段があるのに、
下りもエレベーターに乗ってしまったのですが、
中層と下層にもバルコニーが付いているので、
階段を下ってそのバルコニー出ればよかった!

三重塔の足元から階段を下り、
社務所の駐車場も出戻って自転車をピックアップし、
那智滝へは自転車で行くことにしました
途中、奥の院の前を通過しましたが、
これは鉄筋コンクリート造の寺院建築で、
廃墟同然の姿が痛々しく、

那智瀧がご神体の飛瀧神社の前に着きました

自転車を鳥居の左奥の茂みに隠し

階段を上り

そして下り

階段の段数は、
滝の高さ133mに合わせて133段だと、
記念写真を写す写真屋さんが言っていましたが、
本当かな〜!?

階段はメートル法が伝わってくるより古いはず・・・???
メートル法が伝わった後で整備されたのかも・・・???

この日の天気予報に
前日までは決して晴マークが出なかったので、
このひの

陽光の下で滝を参拝できて

本当に

幸せ!

この滝の見える場所にベンチがあったので、
コンビニで買ってあったおにぎりを2つ、
こっそり食べました(*^-^*)
満足感を胸に入口の方に戻り、
記念写真を撮り、

この時の時刻は午後1時の10分ほど前でした

鳥居を出て帰路に・・・

紀伊勝浦15:24発の列車の乗る予定
距離≒9qで海岸までは下りなので、
時間のことは気にしなくて良い

少し下ったところに大門坂の入口があり、
往路のバスでもここで下車する人が多かったので、
この脇道に入ってみることに!
このmapの右端の
赤い●が大門坂の標識の場所です

←クリックで拡大
自転車を駐輪して、
熊野古道を行く!
鳥居と赤い橋・・・
これが夫婦杉かな・・・
過ぎの並木が続くのだが、ほどほどで引き返す
戻る途中で気が付いた

南方熊楠が三年間滞在した大阪屋旅館跡!だって!!
下る途中!
下る道のこれとは反対側に
和歌山県土砂災害啓発センター
の建物があった!

土砂災害防災の土木構造物なのだな!
街中にお酢屋さんの工場があった
和歌山県ならではのポスターもあった
午後1時50分過ぎに紀伊勝浦駅に到着
ジパング倶楽部で乗車券と特急券を購入しようと思ったら、
通常の緑の窓口の窓口が無くて慌てる!

ところが今はこういうのが設置されていて、
記入した用紙を右下の読み取り面で読み取り、
画面と音声でオペレーターとやり取りして、
クレジットカードや電子マネーで支払いして、
購入できてしまった!びっくり!!
駅前の十字路から、
これは北東方向・・・商店街
これは南東方向・・・海の方

海岸へ出る

向こうの方に建物群が見える

有名なホテル浦島などの看板が見える

右手方向・・・南の方を見ると
観光案内書で進められた食堂街!

これ!

入ってみる前に

マグロと記念写真
中に入って
これにしよう!
右の上から3番目
子どもの頃よく食べたくじら!

クジラの竜田揚げがうまそうに見えたので注文

でも出てきたのはこんなのでした!

まあ味はあの懐かしい味でしたが・・・

外に出て外洋の方向を見ると、
なかなかの風景です!

そろそろ戻ろうか・・・

コンビニで夕食を買い込んで駅へ戻り

15:24紀伊勝浦発、19:02天王寺着の黒潮30号に乗車

天王寺で大阪環状線内回りに乗り換え、
鶴橋で近鉄奈良線に乗り換えて奈良方向へ、
最寄駅の菖蒲池で下車して自転車でひとっ走り!
午後9時ごろに帰宅の予定です。
これは太地港辺り
車窓からの景色を楽しんでいると
そのうちに雨が降り出したどころか、
前の方で事故があったとかで度々停車して、
後は・・・

午後9時ごろに帰宅できるはずのところが、
2時間以上〜3時間近く?遅れてしまって・・・

何だか最後が締まらない旅!
になってしまいました(*^-^*)