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自転車・旅 2012

安曇野・軽井沢・富岡:2012.8.27〜8.30/自転車:Tyrell CSI

行程概要:Aの安曇野からBの富岡まで

■1日目:8月27日(月)
近鉄特急で名古屋へ、そこからJRで安曇野へ行き散策。
■2日目:8月28日(火) 
朝近所を散策の後JRで軽井沢へ行き散策。
■3日目:8月29日(水) 走行距離:53km
午前中軽井沢を散策の後、
碓氷峠を経て富岡製糸場まで走った後鉄道で高崎へ・・・
高崎駅前からの夜行バスは自転車がNGで、急遽_泊!
■4日目:8月30日(木)
早朝の新幹線で東京を経由して帰路に・・・

1日目:8月27日(月)

近鉄沿線に住んでいるので近鉄特急を利用。
菖蒲池〜大和西大寺〜大和八木〜近鉄名古屋10:52着

名古屋11:00発の「しなの9号」で松本へ、
大糸線ワンマンカーに乗り換え、
G地点の安曇野へ向かう

「安曇野ちひろ美術館」に地図では一番近い駅!
北細野駅で下車、13:50

新しく買った20インチの小型ロードバイクとの初旅行!
前輪とペダルを装着すれば準備完了。

この日走ったルート
・・・Aが北細野駅
川の向こうが「安曇野ちひろ公園」のようだ!
「安曇野ちひろ美術館」は公園のど真ん中、
池の向こうに、山並のかたちに呼応するように美術館がある。
緩やかにカーブする上り道を行くと
入口に到達
中庭があって、
集成材の天井が美しい!

5つの展示室は、年4回展示作品が入れ替わるので、
ちひろファンのリピーターも多いとのこと・・・

1と2の展示室がある棟が「ちひろ館」、
渡廊下を渡って、

ピンクの表示の「多目的ギャラリー」と
3、4、5の展示室のある棟が「世界の絵本館」

展示室1の右側にカフェがある。
テラスからの眺め
「ちひろ館」から渡廊下を「世界の絵本館」へ向かうと、
内藤廣設計の名建築を堪能して出口へ、

こういう石塀も!

南へ、
「国営アルプスあずみの公園」へ向かう。
あの高い山が穂高らしい・・・
途中、百日紅の花が咲いていた。
これが「国営アルプスあずみの公園」

想像していたのとは違った!
夕暮れ時、今夜の宿に向かう途中迷ってしまって、
宿に着いた時にはすっかり暗くなっていた。

今回ためしに、iPod touch をナビ代わりに使ったのだが、
地図は北が上に表示されるため、
目印がない場所だと方向が分からなくなり、
それで迷ってしまったのだった!

この日走ったルート
・・・Bがこの日の宿の場所、走行距離:約30q

2日目:8月28日(火)

翌朝。
農家民宿「ごほーでん」、
撮影時刻8:20

正面が本館で食堂があり、
泊まったのは左側の別館だった。

なかなか大きな宿で昨夜も満員の様子、
前庭は駐車する車が満杯であった。
裏に万水川という川が流れていて、
川の向こうに穂高が見える。

安曇野はきれいな水が豊富なところで、
わさびの栽培が盛ん!

近くに「大王わさび農場」という
大きな農場があるので行ってみることに、

今朝のコース

・・・Aの宿「ゴホーデン」からBの明科駅まで

朝早くから観光客もいっぱい!
広い!
延々と!
延々と!!
張られた日よけの下に
わさびが帯状に植えられている。
農場を後に、
軽井沢行きの電車に乗るべく、
最寄の篠ノ井線明科駅へ向かう。

途中 渡った川にもわさびが!
犀川を渡り、
鉄道沿いの道をしばらく走って、
明科駅に到着!

ここまでのコース
・・・Aの宿「ゴホーデン」からBの明科駅まで

8:29明科発の電車に乗り、

長野まで行って新幹線で軽井沢へ
という方法もあるがのだが・・・
眼下に見えるのは千曲市かな・・・
川が見える!千曲川!!
篠ノ井で赤い電車に乗り換え、
11:02軽井沢に到着。
市街のある北側に出るとデッキの上、
下に降りて見るとこんな具合で、
愛着のわかない駅舎・・・

この日走ったコース
・・・Aの軽井沢駅前から走り出す
先ず「軽井沢千住博美術館」へ、
鉄道の南側にある。

ここは駐車場の入口で、
奥に見えるのはギャラリー館
レストランとミュージアムショップのある
多面体の建物の横の小道を行くと、
やがて軒の低い建築物が見えてきて、
入口に禁止事項のサインがあり、
勿論撮影禁止なので、扉が開いた瞬間盗み撮り!

西沢立衛設計の斬新な建築。

床は自然の地形を活かして、
かつての土地の起伏のままに緩やかに傾斜し、
高い天井もゆるやかに起伏し、
周囲をガラスの壁で囲った異形の箱に、
曲面のガラスの筒が4っ挿入されている。
まさに庭園の中の美術館!

パンフレットに「国内唯一のカラーリーフガーデン」とある。
前面道路の歩道から入る入口。
次に「田崎美術館」を目指す。
中軽井沢駅の北側の別荘地の方にある。
真っ直ぐ北に延びる道の右側にあった。
中を覗いてみる。
なんだかガキっぽいデザインで、
見る気が起らなくて直ぐに出る。
次に目指すのは「セゾン現代美術館」

さらに北へ、別荘地の北端へ向かう。
コールテン鋼の門扉があって、
そこからスロープを下る。
この橋もコールテン鋼でつくられた作品の様だ。

美術館はまさに現代美術の宝庫!

クレー、ミロ、エルンスト、マン・レイ、デュシャン、

カンディンスキー、ポロック、J・ジョーンズ、キーファー、

ロスコ、リヒテンシュタイン、イヴ・クライン、

戦後日本の現代美術

名作ばかりが並ぶ・・・

広大な敷地には現代彫刻が点在、

安田侃もある。

これは誰の!?

彫刻が自然とあまりにも一体化していて、
キャプションを探して誰の作品か知りたい、
という気が起らなかった。
とても満たされた気分で出口へ、

自転車は道の向かいの木立の中に置いてある。
中軽井沢駅から北に延びるメインストリートに出ると
賑わいがあり、
「トンボの湯」という温泉があり、
木道があり、
もう少し南に下ると、
木のデッキを挟んで建物が群をなしてる。
名店街「ハルニレテラス」だ!
今夜の宿に夕食が付いていないので、
旧軽井沢に食事に行く途中、
「雲場池」に寄ることにする。

上流側から池を周回する道に入り、
下流に行くと幅が広がり、
池の端から来た方を見る。

結構たくさんの人たちが、池の周りお散歩していた。

ここが旧軽井沢のメインストリート「旧軽銀座」

今夜の宿は中軽井沢駅から少し北へ行った
ペンション「カスティール」

この日走ったコース

・・・B がペンション「カスティール」

3日目:8月29日(水)

翌朝、撮影時刻8:41

これからのルート
・・・Aのペンション「カスティール」からBの碓水峠まで
旧軽井沢へ向かう。
この道を直進すると
旧軽井沢のメインストリート「旧軽銀座」につながる。

軽井沢の道路は歩道が少なく、
あっても悪路が多い。
旧軽井沢のメインストリート「旧軽銀座」はここから。
そこを左方向に進み真っ直ぐ行くと、
分離帯が並木の道になり、
旧三笠ホテルに到着。
1894年創業のクラシックホテルで、見学者が絶えない。
正面玄関を入ると階段があり、
2階に上る。

廊下の突き当りの談話室。
これは客室の窓。
裏道を旧軽銀座の方へ向かい、
かの有名なレーモンドの教会に到着。

正しくは「軽井沢聖パウロカトリック教会」

正面左側に自転車を置き、
中に入る。

正面から自然光が入ってくる。
上のは照明。
出る時扉のステンドグラスに気が付く。
美しい!
もう一つ!
「軽井沢ショー記念礼拝堂」を訪れる。

カナダ人宣教師A・C・ショーが、
1886年にこの場所を布教活動の拠点にしてから、
避暑地・軽井沢の歴史が始まった。

軽井沢の歴史の出発点!

教会の右奥に、ショーさんの住まい
「ショーハウス」がある。

石碑があった!
松尾芭蕉の句碑だ。
もう一つ見たいものが・・・
「脇田美術館」!

現代日本を代表する洋画家、脇田和が自身で設計した美術館。

脇田和はぼくの好きな画家の一人だ!

彫刻は、ご子息の亡き脇田愛次郎の作品。
建物の内外にいくつかの作品があった。

玄関ホールに入る。

コインロッカーはなくて、
荷物は受付に預ける。

1階を見終って、階段で2階へ
天井の高いワンルームで、
美術館の模型が置いてある。

吉村順三設計の名作「アトリエ山荘」を取り囲んで
美術館が建てられている。

左が本館で、 右の四角いのは
2階が版画展示室で1階がティールーム+ミュージアムショップ
本館2階から渡り廊下で版画展示室へ
途中で中庭と「アトリエ山荘」を見下ろす。
「版画展示室」には、
脇田和が生前愛用した家具などが置いてある。
1階のティールームから「アトリエ山荘」を見る。
「アトリエ山荘」は非公開だが、庭は自由に散策できる。

赤い彫刻は、ご子息の亡き脇田愛次郎の作品。

外に出て本館に戻ることになるのだが、
雨の時は渡り廊下の下を通ればよい。
吉村順三の作品と接することのできる幸せ・・・
その後「大賀通り」を南下、
「軽井沢大賀ホール」があり、
翌日辻井伸行のピアノリサイタルがあるのを知る。
北側の池から「大賀ホール」を見る。
左手、東の方に、印象的な形の山が二山。
いよいよ軽井沢を発ち、中山道を走り出す。
12時少し前。

富岡製糸場へは、
午後4時に最終の見学ツアーがあるので、
午後3時半までには着きたい。

距離にして約40qだが、
上りはほとんどないので大丈夫だろう。


もうすぐ碓氷峠

ここまでのルート
・・・Aのペンション「カスティール」からBの碓水峠まで
群馬県安中市とあるのでここが峠!

これからのルート
・・・Aの碓氷峠からBの富岡製糸場まで約40q
碓氷峠の標高は960m程、
碓氷峠を越えるとグネグネした急なくだり下りが続く。
トンネルの後だ!


横川から軽井沢まで、
かつての信越本線旧線だな・・・
一つ目のアーチ橋
二つ目のアーチ橋
そしていよいよめがね橋!
「碓氷第三橋梁」
登って橋の方を見る。
反対側を見ると、
トンネルの前に何人ものボランティアガイドさんが・・・
下を見下ろす。

道は右から左へ下って行っている。
どんどん下り、
上信越自動車道をくぐり、
更に走って、
12時半少し前に横川駅に到着!
駅の横に「峠の釜めし」の売店があり、
駅の前には「おぎのや」本店があり、
勿論こちらでお昼をいただくことに、
釜めしが900円、味噌汁が150円、合計1,050円。

9月から釜めしが1,000円に値上げになったそうです。
「峠の釜めし」をごちそうになった後、
しばらく鉄道沿いの道を東へ、
奇怪なかたちの山!

妙義山だな・・・
途中から中山道を逸れて富岡に向かうのだが、
iPod touch のお陰で途中方向が分からなくなり、
道を迷って焦る。

ミニトラックのおじさんに先導してもらい、
太い道まで連れて行ってもらう。

焦ったので写真はない。
午後4時10分前にかろうじて到着。
午後4時からの見学ツアーに間に合った。

ここまでのルート
・・・Aの碓氷峠からBの富岡製糸場まで約40q
富岡製糸場の歴史的意義を知る
良い機会になりました。
門の真ん前に
彫刻家の五十嵐威暢さんお奨めの
うどん屋さんがありましたが、
午後5時過ぎで居酒屋の準備モード、
うどんを食べることはできませんでした。
街を縦断し上信電鉄「上州富岡」駅へ、
当初は高崎まで走ろうと思っていましたが、
暗くなった道を走ってもつまらないと思い、
17:33上州富岡発のワンマン列車で高崎18:11着
高崎に来たのは 高崎駅前から奈良まで夜行バスで帰るため。

乗り場を確認し、自転車を手すりにつないでロックし、
出発の23:15まで近くの居酒屋で時間つぶし。
翌朝8:05奈良ロイヤルホテル着のはずでしたが・・・

実は乗せてもらえなかったのです。
これまでは小さなトレンクルで大目に見て貰えたのかな・・・
高速バスで自転車の輪行はNGが決まりなんだ!

駅前のホテルに泊まり、翌朝新幹線を乗り継いで帰宅しました。